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虚無僧の前身である「薦僧(こもそう)」 が出現したのが1400年代の後半、応仁の乱に始まる室町幕府衰退の兆しがはっきりとした頃である。 尺八を吹いて、腰に薦をつけたスタイルで、野宿をいとわず、諸国を回っていた。「尺八僧」と呼ばれず、「薦僧」と呼ばれたのは、腰の「薦」のためである が、これはどこにでも寝れるためのツールである。 人々の目から、遍歴する薦僧は災厄をよそに持ち去ってくれるものと思われていたのではないだろうか。 江戸初期から笠(天蓋(てんがい))をかぶり、「虚無僧(こむそう)」と自称するようになるが、一般には「こもそ(ぞ)う」と呼ばれていた。
虚 無僧諸派は1700年を前後する頃から、宗教団体としての体裁を整え始め、「普化宗」を自称、禅宗の一派と称する。 全国各地に虚無僧寺があり、彼らが吹いた曲が伝わっている。檀家を持たないため、経済的には苦労したのであろう。 無法な虚無僧もいて、幕府から取り締まりの触れが出ている。明治四年、廃仏毀釈により普化宗は廃宗となった。